犬(シーズー)の歯磨きは必要か

愛犬のお手入れ

犬の歯みがきは難しいですよね…

毎日行うとなると、お互いストレスになることも多いと思います。

この記事では、犬の歯みがきについて、『必要なのか?』『嫌がるときはどうするといいのか?』などをお伝えしています。

犬の歯みがきについてのよくある疑問にもお答えしていますので、「愛犬の歯みがきを上手にやりたいな!」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

犬の歯みがきは必要?

結論からお伝えしますと、犬の歯みがきは必要です

犬の祖先であるオオカミは、当然歯みがきをしなくとも生活をしています。

これには食性や生活スタイルなどが関与しており、硬いものをかみちぎる・剥ぐように食べる(唾液が多く出る)、自然界には糖質の多い甘いものがないといったことがあります。

また、野生下ではそんなに寿命が長くないこと、そもそも口腔環境がよいのかどうかも分かりません。

ただ、現代を生きる犬はそうではないですよね。

柔らかい食事や甘めのおやつなど、口腔環境には少し良くないものを常々食しています。

そして寿命はとても長く、20歳程度まで生きる子までいるため、口の中も健康的に保つ必要があるのです。

犬は、人と比べると、虫歯になるリスクは極めて低く、一方で、歯周病に罹患しやすい動物です。

※歯の形状や口腔内pHなどの違いによります。

歯周病とは、歯を支える組織に生じる炎症により、やがては骨が溶けてしまう病気です。

ある報告によると、2歳以上の8割を超える犬が歯周病予備軍とも言われています。

犬の歯みがきのやり方

愛犬の歯みがきのやり方は、いきなり歯ブラシを使用して行わないことが重要です。

私たちもそうですが、急に長い棒が口の中に入ってきたら怖いですよね…

これは犬も同じであり、まずは口周りを触ることに慣れさせましょう。

口周りも、本能的に嫌がる子は多くいますので、無理に行わないよう、少しずつ・少しずつが肝心です。

顔や口周りを触れるようになったら、指を歯茎に当てるようにしてみましょう。

ジェルタイプの歯みがき粉をつける、ちゅ~るなどを塗ってから挿入することで、嫌がらずにできるかもしれません。

最終的には、歯ブラシを用いて行います。

歯の内側は難しいですので、慣れるまでは外側だけで大丈夫です。

その際、歯の表面をブラッシングすることも大切ですが、歯と歯茎の間をきれいにすることも重要です。

ここには歯垢がたまりやすく、歯周病を防ぐ上では、きれいにしておきたい部位です。

頻度はどれくらい?

犬の歯みがきの頻度は、理想を言えば、人と同じように、すべての食後に行うことです。

食後は当然、食事のカスが歯に付着・口腔内に残ります。

これを除去することで、虫歯や歯周病になる可能性が低くなります。

ただ、毎食後に行うことはなかなか難しいですよね…

(というより、ほとんどの飼い主さんが行っていないことが実際です。)

そのため、現実的には、1日1回、どこかのタイミングで行うことです。

犬の歯垢は、3日間で歯石に変わると言われています。

人では10日程度と言われていますので、犬の場合には、すごいスピードで歯石に変わることが分かります。

逆に考えると、3日に1回、しっかりと歯垢を落としてあげればよいのです。

また、3日間ですべての歯をみがくやり方でも大丈夫です。

「今日は前歯だけ!」「今日は左側だけ!」など、3日間を通して、すべての歯をみがけるようにしましょう。

犬の歯みがきができない・嫌がるときの方法

犬が歯みがきを嫌がることはよくあります。

そのため、全く歯みがきをせずに過ごしているワンちゃんが多くいることも実際です。

ただ、上記でもお伝えした通り、歯周病となってしまいますので、なるべくならできるようにしましょう。

以下では、愛犬の歯みがきができない・嫌がるときのやり方をお伝えします。

歯みがきガムで代用

歯みがきガムをかませることで、唾液が増えること、歯垢が多少取れることがあります。

もちろん、歯ブラシの補助としての使用を推奨していますが、難しい場合には歯みがきガムのみでも行った方がいいです。

ただし、丸飲みをすることも多く、これは意味がないばかりでなく、胃腸につまってしまうこともあります。

多少の大きさになっていれば、消化されて便から出てくるために経過をみるといいですが、あまりにも大きいまま飲んだ場合や、食べられないタイプの歯みがきガムを飲んだときには、すぐに動物病院で吐かせる処置を受けた方が安心です。

おすすめの歯みがきガムは、(丸飲みができないように)ある程度の大きさがあり、弾力のある、硬すぎないものです。

骨やひづめ、牛皮などあまり硬いものをあげることで、歯が折れてしまう事故も多いですので、これらは控えるようにした方がいいですね。

また、犬には利き歯があるため、そのまま犬に渡すと、毎回同じ側の歯でかんでしまいます。

人が持って、左右共にかませるようにしましょう。

散歩中に行ってみる

家の中で行うと噛んでくるけど、散歩中など外で行うことで、おとなしくやらせてくれる子がいます。

リラックスしていたり、ある程度の緊張があったりと、犬の気分が変わるのかもしれませんね。

大きい形状の食事をあげる

歯みがき作用のあるタイプのドライフードも販売されています。

ある程度大きめのフードであり、噛むことでは表面の歯垢を落とすというものです。

なにかしらの病気やダイエット中の子などは、専用の食事を食べる必要があるため推奨できませんが、そうではない場合には、一度試してみてもいいかもしれませんね。

水を飲ませる

虫歯は睡眠中になりやすいということを聞いたことのある方も多いと思います。

この原因としては、唾液が減り、歯垢が付着したままとなるためです。

そのため、愛犬になるべく水を飲んでもらうようにすることもいいですね。

いろんなところに水を配置する、ウォーターファウンテンを用いる、ぬるま湯にする…などして対応してみてください。

犬の歯みがき~よくある質問

犬の歯みがきに関するよくある質問と答えをまとめました。

歯みがき粉は使用した方がいい?

歯みがき粉は使用した方がいいです。

風味がついているものなら、歯みがきを好んでくれるようになる子もいます。

また、歯ブラシの滑りがよくなることもあります。

ただし、人用の歯みがき粉はダメです。

なぜなら、人用の歯みがき粉にはキシリトールが含まれている場合があり、これは犬にとって中毒物質だからです。ほんの少量のキシリトールが命取りになります!注意して下さい!

歯みがきシートでもいい?

歯みがきシートは歯と歯の間の汚れが取れませんので、あまりおすすめはしません。

ただし、歯ブラシによる歯みがきができない場合には、行った方がいいです。

間違って飲み込んでしまう事故は多いですので、必ず指にしっかりと巻き、食べられないように注意しましょう。

急に嫌がるようになったけど…

今まで問題なく歯みがきをさせてくれていたのに、急にできなくなったという場合には、口腔内にトラブルがある可能性もあります。

例えば、痛みがあるときには、嫌がるようになる場合や、血が付くようになることもしばしば…

愛犬が歯みがきをいやがるようになったときは、受診目安となります。

【まとめ】犬の歯みがきは必要!やり方やできないときの対処法について

愛犬の歯みがきは必要です。

ただ、嫌がる子が多いことも実際であり、難しい場合には、3日に1回行う、もしくは3日間かけて全部の歯をみがくように対応しましょう。

子犬のうちから始めることで、上手に歯みがきができるようになります。

無理なく楽しく、早速歯みがきを始めてみましょう!

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